判子証明書の悪用その3

では、判子証明はどのような形で悪用されてしまうのでしょうか？
判子証明書だけを手に入れることが出来ても、其れだけで契約は出来ません。
必ず、判子証明書に登録されて居る同じ判子が必要に成ります。
ですから、判子証明書だけを悪用することはほとんど無いと言えます。

先ほど解説したように、判子証明書から偽造判子を作成することは、かなり手間暇のかかることです。
技術も必要ですし、時間もかかります。
ですが、其れで実印と同じ判子を作成できた場合、多彩なことに悪用出来てしま居ます。
結果、判子証明書を落としてしまった人に被害が出てしまうのです。

判子証明書が必要に成るときは、何かしらの契約をする時ですよね。
契約書に、判子を押し、判子証明書を添えて、其れが実印だと言うことを証明します。

契約書に押された偽造判子が、判子証明書と同じ判子であったのなら、その契約は成立します。
契約する相手が其れを実印だと信じてしまうからです。
其れで、自動車を買ったり、借金をしたりして、悪事に使われてしまうのです。

現在は「判子証明カード」と言う便利なカードが交付されて居ますよね。
判子証明書を取りたいときは、必ず必要に成ります。
ですから、この判子証明カードも紛失には気をつけてください。
万が一、なくした場合は、早速役所等に届け出をしてください。

判子証明書を取りたくてもカードが無いと発行してもらえません。
ですから、再発行の届け出をしなければ成りません。
その際には、以前に登録して有る実印が必要です。
本人以外が再発行の手続きをする場合は、委任状が必要と成ります。

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